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2022年大会

毒舌の美学 — ウエストランド井口が切り裂いた「お笑いの常識」

「あるなしクイズ」形式の革命と、エントリー7,000組突破

優勝: ウエストランド

審査員数

7名

決勝出場

10組

最高得点

660点 (ウエストランド)

平均 / レンジ

645点 / 35点差

データから見る2022年大会

ウエストランドは1stラウンド660点で2位通過。1位のさや香(663点)との差は3点。最終決戦では4票を獲得して逆転優勝。さや香は1stラウンド1位通過ながら最終決戦で敗退し、「1stラウンド1位の呪い」が継続。

採点傾向分析

ウエストランドへの採点は、山田邦子が高得点を付けた一方、一部の審査員は毒舌スタイルに対して慎重な評価をした。この「賛否両論」の採点パターンは、ウエストランドの漫才が「好き嫌いが分かれる」タイプであったことを示している。しかし最終決戦では、「爆発力」が「安定感」を上回った。

大会レビュー

2022年大会は、ウエストランドの井口浩之と河本太が毒舌漫才で優勝した大会である。井口の容赦ない毒舌は、「お笑いにおける毒舌の価値」を再定義した。

「あるなしクイズ」形式で様々な対象を斬っていく井口のスタイルは、賛否両論を巻き起こしながらも、その「切れ味」は審査員から高く評価された。河本の受け身のツッコミは、井口の毒舌を際立たせる「フレーム」として完璧に機能していた。

この年のエントリー数は7,261組で初めて7,000組を突破。M-1の人気と影響力が年々拡大していることを数字が証明した。さや香は1stラウンド1位通過ながら最終決戦で敗退し、翌年への課題を残した。

審査員の視点

山田邦子が新たに審査員に加わった。山田は「お笑い第一世代」としての経験から、「笑いの量」を重視する採点をしたとされる。ウエストランドの毒舌は「笑いの量」では圧倒的であり、山田からの高評価につながった。松本人志はこの年を最後に審査員を退任。

審査員一覧:

山田邦子松本人志サンドウィッチマン富澤立川志らくナイツ塙中川家礼二オール巨人

この大会の注目ポイント

ウエストランドの井口浩之は、優勝後に「毒舌でも笑いが取れれば、それは正義。お笑いに『正しいスタイル』なんてない」と語った。この発言は、M-1が多様な漫才スタイルを受け入れる大会であることを改めて示した。

1stラウンド採点一覧

順位コンビ合計平均
1位👑 ウエストランド66094.3
2位さや香65994.1
3位男性ブランコ65693.7
4位ロングコートダディ65493.4
5位真空ジェシカ64992.7
6位ヨネダ200064291.7
7位オズワルド63791.0
8位カベポスター63590.7
9位ダイヤモンド63090.0
10位キュウ62589.3

最終決戦 投票結果

ウエストランド
6票
優勝
さや香
1票
2位
ロングコートダディ
0票
3位

大会トリビア

  • エントリー数7,261組で初めて7,000組を突破
  • 山田邦子が審査員に加わる
  • さや香が1stラウンド1位も最終決戦で敗退
  • カベポスターが初の決勝進出