最年少の衝撃 — 霜降り明星が切り拓いた「令和の漫才」
粗品のフリップ芸と和牛3年連続の悲劇
優勝: 霜降り明星
審査員数
7名
決勝出場
10組
最高得点
662点 (霜降り明星)
平均 / レンジ
642点 / 46点差
データから見る2018年大会
霜降り明星は1stラウンド662点で1位通過。2位の和牛(656点)との差は6点。最終決戦では5票を獲得して圧勝。和牛は3年連続で最終決戦に進出しながらも優勝を逃した。
採点傾向分析
霜降り明星への採点で注目すべきは、上沼恵美子が97点を付けたこと。上沼は通常、若手に対しては厳しめの採点をする傾向があるが、霜降り明星に対しては「新しい才能」を認める高得点を付けた。一方、立川志らくは比較的低めの採点で、「伝統的な話芸」の観点からは評価が分かれた。
大会レビュー
2018年大会は、霜降り明星のせいやと粗品が史上最年少で優勝した大会である。粗品の独特のフリップ芸とせいやのハイテンションなボケの組み合わせは、「新世代の漫才」として審査員に衝撃を与えた。
粗品は「R-1ぐらんぷり」でも優勝経験があり、ピンでもコンビでも結果を出せる稀有な才能。せいやの身体能力を活かしたボケと粗品の知性的なツッコミの組み合わせは、従来のM-1にはなかった新鮮さがあった。
和牛は3年連続で最終決戦に進出しながらも優勝を逃し、「和牛の呪い」とまで言われるようになった。水田と川西の漫才は技術的には最高峰でありながら、最終決戦という「一発勝負」で勝ちきれないという課題が浮き彫りになった。
審査員の視点
立川志らくとナイツ塙が新たに審査員に加わった。志らくは落語家としての視点から「話の構成力」を重視し、塙は漫才師としての「技術面」を細かく評価。この2人の加入により、審査の多角性が増した。
審査員一覧:
この大会の注目ポイント
霜降り明星の粗品は、優勝後に「漫才は自由であるべき。フリップを使おうが何を使おうが、面白ければそれが漫才」と語った。この発言は、2020年のマヂカルラブリーの「漫才論争」の伏線ともなった。
1stラウンド採点一覧
| 順位 | コンビ | 合計 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 👑 霜降り明星 | 662 | 94.6 |
| 2位 | 和牛 | 656 | 93.7 |
| 3位 | ミキ | 654 | 93.4 |
| 4位 | ジャルジャル | 649 | 92.7 |
| 5位 | かまいたち | 643 | 91.9 |
| 6位 | 見取り図 | 640 | 91.4 |
| 7位 | ギャロップ | 637 | 91.0 |
| 8位 | スーパーマラドーナ | 631 | 90.1 |
| 9位 | トム・ブラウン | 630 | 90.0 |
| 10位 | ゆにばーす | 616 | 88.0 |
最終決戦 投票結果
大会トリビア
- ●霜降り明星は史上最年少優勝(当時25歳と26歳)
- ●和牛は3年連続最終決戦で敗退
- ●トム・ブラウンが独特のスタイルで話題に
- ●エントリー数4,640組