ツッコミの教科書 — フットボールアワー後藤の技術が認められた日
前年の雪辱を果たした正統派漫才の勝利
優勝: フットボールアワー
審査員数
7名
決勝出場
9組
最高得点
663点 (フットボールアワー)
平均 / レンジ
598点 / 111点差
データから見る2003年大会
フットボールアワーは1stラウンド663点でトップ通過。2位の笑い飯(654点)との差は9点。前年は617点で1位通過しながら最終決戦で敗れたが、この年は1stラウンドの点数も上昇させて完全優勝を達成。
採点傾向分析
第3回大会の特徴は、全体的な得点水準の上昇。最低点が577点と前年の504点から大幅に上がり、審査員の採点基準が「M-1仕様」に安定してきたことが窺える。南原清隆が新たに審査員に加わり、比較的高得点傾向の採点をしたことも全体の底上げに寄与した。
大会レビュー
第3回大会は、フットボールアワーにとって「リベンジ」の大会だった。前年、1stラウンド1位通過しながら最終決戦でますだおかだに敗れた悔しさを、この年見事に晴らした。
後藤輝基のツッコミは、この大会で「ツッコミの教科書」と評されるレベルに到達。岩尾望のシュールなボケに対する後藤の切り返しは、タイミング・言葉選び・声のトーンすべてが完璧だった。663点という得点は、当時の歴代最高に迫る数字。
この大会ではアンタッチャブルが初の決勝進出を果たし、翌年の伏線となった。また、笑い飯は2年連続で決勝に進出し、「ダブルボケ」スタイルの完成度を年々高めていた。
審査員の視点
南原清隆が初参加。ナンチャンは全体的に高めの採点傾向で、コンビの「チームワーク」を重視する審査をしたとされる。島田紳助は3年連続で審査委員長を務め、この頃には「M-1の採点基準」が審査員間で共有されるようになっていた。
審査員一覧:
この大会の注目ポイント
フットボールアワーの後藤輝基は、この優勝後「M-1で勝つために必要なのは、4分間で一度もミスをしないこと」と語った。この発言は、M-1が「一発勝負の緊張感」の中での完成度を問う大会であることを端的に表している。
1stラウンド採点一覧
| 順位 | コンビ | 合計 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 👑 フットボールアワー | 663 | 94.7 |
| 2位 | 笑い飯 | 656 | 93.7 |
| 3位 | アンタッチャブル | 616 | 88.0 |
| 4位 | 2丁拳銃 | 608 | 86.9 |
| 5位 | りあるキッズ | 601 | 85.9 |
| 6位 | スピードワゴン | 572 | 81.7 |
| 7位 | アメリカザリガニ | 564 | 80.6 |
| 8位 | 麒麟 | 554 | 79.1 |
| 9位 | 千鳥 | 552 | 78.9 |
最終決戦 投票結果
大会トリビア
- ●フットボールアワーは2年連続1stラウンド1位通過
- ●アンタッチャブルが初の決勝進出
- ●笑い飯は2年連続決勝進出
- ●エントリー数1,906組